投資の概要

投資時期: 2022年 2月
譲渡時期: 2023年 4月
アプローチ: 再生
ファンド: AG3号シリーズ
ステータス: Exit済

投資の経緯 /
投資後の取組

投資の経緯

日本海洋掘削は、日本唯一の海洋掘削企業であり、国内外のエネルギー安定供給の一翼を担うことで社会発展に貢献してきました。同社は当時会社更生下にあり、アスパラントグループは、会社更生下におけるスポンサーとして、経営基盤の安定化/更生手続きの早期終結をテーマに投資させていただきました。

 

投資後の取組

<インフラ整備>

  • 計数管理体制構築
  • 会議体の設計/運営
  • 企業基盤の整備(事業家管財人派遣による会社更生終結に向けた企業運営サポート)

<合理化>

  • 資金繰り改善(信用回復を基礎とした更生債権弁済による会社更生終結)

<成長支援>

  • 研究開発/設備投資-研究開発(環境負荷低減に資するCCS等、既存事業以外の事業構築)

Exit

2023年、石油・天然ガス開発事業等を行うJX石油開発株式会社(ENEOSホールディングス株式会社(東証プライム5200)の子会社)より、日本海洋掘削のCO2を地下に圧入・貯留するための井戸の掘削技術により、ENEOSグループの提供するCCS/CCUS*バリューチェーンの一層の強化が見込まれることを評価され、同社の完全子会社となりました。

*CCS: Carbon dioxide Capture and Storage の略。排出される CO2 を回収し、地下に圧入・貯留する技術
*CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage の略。排出される CO2 を回収・貯留することに加え、新たな商品やエネルギー生成のために利用する技術