田代 健太
みずほ銀行にて法人営業を経験した後、2016年からみずほ証券にて約5年に亘って投資銀行業務に従事。主に電力・エネルギー業界を対象に、各種資金調達やM&Aのオリジネーション業務に従事して参りました。
アスパラントグループを選んだ理由
私は大学卒業後、みずほフィナンシャルグループに入社し、在籍中は銀行と証券会社でキャリアを積みました。銀行員時代は支店配属となり、その地域の法人担当として、社長様に対して、証券・信託・不動産売買・仲介といったグループ全体の機能をフル活用して、様々な角度からソリューション提案をさせていただきました。今思えば、銀行員なのにご融資の話をする機会は多くありませんでした。その後証券会社に出向となり、エネルギー・ユーティリティセクターのカバレッジとして、電力・石油会社のエクイティファイナンスやM&Aのご支援をさせていただきました。
次のキャリアとして、証券会社と銀行どちらを選ぶべきか考える中で業務を振り返ると、どちらのキャリアも自分にとって良い経験でした。銀行では、グループ全体の機能をフル活用することで、担当先に対してお役に立てる幅が広く、結果として直接的に感謝される機会も多くありました。証券時代は、決して多くの経験を積めた訳ではないですが、銀行時代には経験できなかったM&Aに触れる中で、個別性が高く、難易度の高い業務に知的好奇心をくすぐられました。
自らの進路を決めかねている中で、PEファンドであれば、証券会社で面白いと感じたM&Aに携わりつつ、投資先に対して金融グループの機能を超えて、手段の制約なく貢献できる活動ができるのでは、と思い至って転職活動を始めました。
複数のファンドの面接を受ける中でAGを選んだのは、面接を通じて投資先や従業員へのリスペクトを感じるだけでなく、当時いち求職者に過ぎなかった私に対してもリスペクトを持って接してもらった点、また個人プレーではなくチームワークを重視し、組織として全体最適を追及している点を魅力に感じたからです。
仕事内容
私は投資部門のカーブアウトチームに所属しており、主に企業グループの子会社/事業の売却案件の投資検討を行います。その他、上場企業のMBOを含む非公開化案件等の検討も行っています。
投資部門の仕事はソーシングとエクセキューションに大別されます。ソーシングフェーズでは、証券会社を中心としたアドバイザーの皆様とのコミュニケーションを通じて、具体的な投資機会の発掘を行います。当チームの投資対象は前述の通りですが、潜在的な投資先候補は様々な業種で無数に存在します。その無数の企業の中から、アクショナビリティの観点に加えて、我々の過去の経験・保有するノウハウを踏まえた支援余地という観点も踏まえて投資先候補を探し出します。その後、投資先候補に対するリサーチ、対話等を通じて、投資仮説やバリューアップ施策を具体化していきます。
一方、エクセキューションフェーズでは、具体的な企業/事業について、DDを通じて投資の可否・金額・条件等を検討していきます。このフェーズでは、様々な分野の専門家と協業して個別案件を深く見ていきます。DD時の自分の見落としが原因で数億円単位のロスに繋がる可能性もあります。ファンドの投資担当は、そのような緊張感を常に持ちつつ、長時間集中力を維持する必要があるタフな仕事だと思います。
今後のキャリアビジョン
今AGが投資家の皆様に信頼してお金を預けていただいているのは、AGメンバーが、投資活動を通じ、関係者との信頼関係を基礎として良い投資実績を築いてきたからだと思います。その信頼の一部を自分も担えるよう、まずは良い投資を1件でも多く創出するのが目先の目標です。
その先の目標として、ソーシングに対してより責任のある立場でコミットしたいと思っています。そのためには、投資の経験だけでなく、事業支援の経験も必要だと感じています。売主様、投資先様にとってのファンドの付加価値は事業改善だと思っており、自分自身に事業改善の経験があると、ソーシングにおける迫力・説得力が増すと思います。その意味で、中期的には事業支援チームで投資先の方々とともに企業価値向上を推進していきたいと考えています。
そして最終的には、良い投資、良い事業支援ができる人材として、ステイクホルダーの皆様に信頼いただける人間になりたいと思っています。投資家の皆様からは信頼してお金を預けていただき、アドバイザーの皆様からは安心して案件をご紹介いただき、売主様、投資先からも、私に任せれば良い結果になるだろうと思っていただき、その期待に応えていくのが私のゴールです。まだまだ道のりは長いです。
求職者へ一言お願いします
AGは筋の通ったファンドだと思います。真正面から投資意義を考え、投資先の事業改善に取り組みます。我々はファンドとしてリターンを上げることと同時に、投資先の事業改善を通じて投資先の従業員を含むステイクホルダーへの貢献を達成することが求められ、その2つを両立する投資実現のために日々奮闘しています。それは決して簡単ではなく、そのためにはハードワークが求められる局面も出てきます。しかし、その2つを同時に実現することを追求するからこそ、ステイクホルダーである投資家様や投資先様、売主様、アドバイザーの皆様からの信頼を獲得できるのだと思います。
そのような価値観に共感し、前向きに取り組んでいただける方と、良い投資の実現に向けて一緒に汗を流したいと思います。